非24時間睡眠覚醒症候群の治療方法

治療の目的は、24時間以上になっている生体リズムを24時間とし、これにより睡眠相が毎日遅れるのを防止することです。

生活指導・改善
軽症の場合には規則的に太陽光を浴びることが効果をあげる場合があります。

寝床を朝日の当たる場所に移し、睡眠相が夜間にきた時点を見計らって、朝の一定時刻にカーテンをあけ一定時刻に太陽光が目から入るようにします。入眠可能時間の5時間前になったら、室内照明を落とし暗めにすることも効果があります。

引きこもりや日光の当たらない状況で生活している場合には、朝の一定時刻に太陽光を浴びることができるように生活を整えます。

 

高照度光療法
Non-24では入眠時刻が毎日少しずつ遅れていくが、これが望ましい時刻になる数日前から、朝の高照度光療法(1〜2時間)を希望する起床時刻に開始します。高照度光療法には、少なくとも2、500ルクス以上の照度が必要です。晴れた日の窓辺でおよそ3.000ルクスの照度が得られるので、これを利用することも可能です。 24時に入眠し、  7時に起床することを目標とする場合は、入眠時刻が21時ごろになってきたら、翌朝7時から2時間の高照度光療法を開始し、この時刻を固定します。これで、入眠時刻が固定できたら、照射時刻を1時間早めます。
これを繰り返し行い、望ましい時間に睡眠相を前進させます。

 

薬物療法
ビタミンB12は、Non-24の症例に対して効果があります。ビタミンBl2は1日量1.5〜3.0mgを毎食後経口投与します。ビタミンBl2は、体内時計の光感受性を高める作用を持つと考えられており、高照度光療法や日光浴を併用するとより効果的です。
視覚障害があり高照度光療法が無効な場合にも効果があります。8週間投与で効果がない場合は中止します。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ヒトの生物リズム自体に対する作用はほとんどないため、Non-24の治療において単独での効果は期待できません。高照度光療法と併用して補助的に用いることで効果がみられる場合があります。使用する場合には、超短時間作用型の睡眠薬を用い、睡眠相が夜間の望ましい時間帯に近づいた日より、希望する入眠時刻の4〜5時間前に投与します。


週間で効果がみられない場合、あるいは服用時刻と入眠時刻が5時間以上に開いた場合には中止します。投与量は通常の入眠障害に用いる量を超えないようにします。


Non-24ではメラトニンの投与が有効です。睡眠相が望ましい時間帯に近づいた日より、望ましい入眠時刻の1〜2時間前に投与を開始し、毎日同じ時刻に1〜5mgを服用させます。メラトニンは、比較的有効度の高い薬物であり、高照度光療法を用いることのできない全盲の方においても有効です。

日本においては、米国からの通信販売など限られた手段でしか入手できないので一般的な治療薬となっていません。

 

 

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